2013年11月05日

景色を楽しむ

1週間程度、浦河町で宿泊される横浜在住のご夫婦を、ちょっとの時間、
町内案内したとき、社交辞令も含まれるとは思いますが、
「素晴らしい景色ですね、都会では見ることができません。
癒されるし、こういう景色を見るために来る方も多いんではないでしょうか。」
といった言葉をもらいました。

景色の素晴らしさは、少なくとも観光地として有名なところは、
大抵、景観の素晴らしさを売りにしているし、その景色を見に行く人は大勢いて、
多くが満足しています。
その意味では、景色が素晴らしいところは珍しいわけではありません。

当たり前の景色でも、価値があるとされるときもあります。
数年前、観光関係のセミナーで講師の方がスライドを見せながら、
ツアーは単に観光地・観光施設に連れて行くだけでなく、その道中にも物語があり、
ちょっと気になる景色があったらバスを停めて降りて見たその景色が、最も印象に
残ることもあるといった趣旨のことを話され、そのときの画像を見ていたのですが、
そんなに印象に残るような景色だろうか?と思ったことがあります。
ありふれた景色だと思えるものも、地域ごとに歴史や文化、生活スタイルがあり、
そうした物語とともに提供された景色は、観光客に感動を与える観光資源となる
といった趣旨なのかとは思いつつも、物語を知らない自分はこの景色を見る目的で
旅行はしないなと、その時思ってしまいました。

単に美しい景色となると、例えば富士山の写真など、どう撮っても美しいと
思えるものですし、多くの観光地の写真もそうです。
いろんなところに行って見たいという動機に、映像や写真で見たものを
自分の目で見たいと思い、実際に見て満足するというのは、一般的なことかと。

日高王国ではどうでしょう。
様似町は親子岩、えりも町は襟裳岬、この辺は普通に見映えするかと。
浦河町は・・・・・どこになるでしょう。

で、最初に戻って、浦河町の景色を「素晴らしい景色」と言ってくれた夫婦は、
何か浦河町の写真か何かを見て、それと同じ景色を見て満足されたかというと
それとは違うし、車から降りて、特定の場所から特定の方向を見て、素晴らしいと
言ってくれたわけでもありません。車の中で、自分が何か素敵な浦河の物語を
語ったわけでもありません。
列車の車窓から眺める景色に似たものでしょうか。

そういえば、長期滞在していた別のご夫婦が、
「多分、浦河の道路は全て通ったよ」とにこやかに話されていたのを思い出しました。
そうやって浦河の景色を満喫されたのでしょうね。

(スタッフH)

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posted by 日高王国 at 14:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月01日

まちを表すフレーズ

浦河町
 「丘と海のまきば」
 「サラブレッド観光と乗馬のまち」
様似町
 「アポイの樹風(こかぜ)呼ぶまち」
えりも町
 「海と大地のふるさと」

こうした言葉は、地域のイメージ、まちづくりの方向性を示すものとして、
多くの市町村にあります。
以前、北海道が「試される大地」というのを選定しましたが、
多少、反対もある程度のほうが話題になります。
挑戦する意欲というより、もの悲しさを引きずってしまう感もありますが。

ともあれ、こうした表現は、ある程度、
そのまちのことを知っている、自分なりの印象がないと、
いきいきと伝わるには難しいです。

こうしたフレーズとは異なりますが、まちの表現で印象的だったのは、
世界的都市に対する言葉ですが、
ジャーナリストの田原総一朗氏がデヴィ夫人の言葉として紹介していた
「ニューヨークは戦いの場でときどき行くのはいいけれど長くいると疲れる。
パリは死んだ街だから長くいると退屈する。」
刺激的な表現ですが、ニューヨークもパリも存在感が強いので、
どんな言葉で表現されても人を引き付けます。

この表現にならって、同じように自分の知っているまちを
「何とかだから、長くいると、こうなる」と表現できないかと、
考えたのですが、うまくフレーズになりません。

こんなことを考えていると、この地域にも刺激的な表現があることを思い出しました。

「えりもの春は何もない春です」

この詞に曲をつけたのは吉田拓郎。
高校時代の友人に吉田拓郎の信奉者がいて、伝説のつま恋での「人間なんて」と、
吉田拓郎の才能をギター片手に延々と聞かされた思い出がありますが、
その者曰く、襟裳岬はフォークソングだと言われたのですが、
音楽センスのない身にとっては、森進一の世界にしか思えませんでした。
ご当地ソングは、いろんなところにあるものの、
その地に立ってメロディが頭の中で流れることは、まずありませんが、
襟裳岬に立つと、このメロディとこの詞が、必ず過ぎります。

襟裳岬にある「風の館」。修学旅行生には無料で入館サービス。
時間の合間に、ここに生徒を連れてきている受入家庭もあります。
生徒たちが「襟裳岬」の歌を知っているとは思えませんが、
襟裳岬の名前と風の強さは刻まれたでしょうか。
ここに来た生徒たちが襟裳岬を思い出すときは、
「襟裳岬」の詞でもメロディでもなく、ここでの体験を思い出すのでしょうね。

(スタッフH)

襟裳岬突端付近から見た風の館、灯台
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posted by 日高王国 at 11:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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