日高王国に来る前に知っていたのは、高山植物とその盗掘。
かなり昔の記憶です。
この時は所在地を聞かれて様似町と答えられたでしょうか?
アポイ岳の価値はいろいろあるのでしょうが、
学術研究に携わった方々の歴史が現在に至っているのかと。
一般の方は登山を楽しんでいます。
地元では幼稚園児でも登ると言われ、ネットで見るとアポイ岳は登山初心者向けのコメント多数、
ごく稀に、「初心者向け?、うそつき〜」と、体力に自信のない人の悲鳴のようなコメントが。
当然自分は後者の意見となりました。
登山などまともにしたことのない身ですが、
さすがにアポイ岳が様似町のシンボルである以上、迷っていました。
休日、夜明け前に目を覚まし、その日、特にすることもなく、
天気予報を確認して、チャレンジすることに。
カバンに鈴をつけたほかは、およそ登山するような格好ではない、
その辺を歩くようないでたちで、出発。
朝6時頃、麓の駐車場に車を停め、スタート。
5合目までは樹木の生い茂った山道。
ところどころにある熊除け用の鐘を鳴らし進みました。
普段は民放ラジオは電波が悪いのですが、アポイでは聴き取ることができました。
ここまでは、登山というより森林浴。
問題は5合目から。
高い樹木はなくなり、眺望が開けましたが、傾斜が急に。
しばしば立ち止まり、引き返すか迷います。
本当に子どもが登るの?
7合目からは空気も冷たく感じ、一度脱いだジャンパーを再度羽織る。
本来は高山植物を楽しみながら登るのでしょうが、全く気持ちに余裕はありません。
山頂に太陽が重なる様子を眺めながら、
近づいているとも感じるし、まだまだ遠いとも感じるゴールをとりあえず目指します。
スタートしてからおよそ2時間、山頂へ。
山頂は、一転して高い樹木が並び眺望が中途半端にさえぎられていて、
頂上に登ったという気分がいまひとつ。
下山は、膝がこたえます。結局、登りと同じくらい時間がかかりました。
この日は晴天で、日高の海を見たなかで最も明るい青い色と
山から見る海岸線の景色が気分を救ってくれました。
6合目あたりから、登山者とすれ違うように。
8時過ぎ頃から登り始めたのでしょうか。
「山ガール」って本当にいるんですね。
大型犬を連れた人も。犬の散歩?訓練?
子ども連れの家族も数組。山頂まで行くのでしょうか?
下山後、アポイ山荘の湯につかった後、
ドラッグストアに寄り、湿布を購入。
子どもでも登る・初心者向け、とはいえ、登山は登山。
それなりの準備・対策はしてからと、反省。
(スタッフH)
画像は9合目と頂上の間の様似町市街地方面の眺望と、5号目から6合目付近の花