「フラノマルシェ」の創設メンバーの著作を読み、
富良野に行ってみることにしました。
日高王国から道路距離で200km。
富良野は市とはいえ、人口24,000人程度、
決して大きな街ではありません。
観光地としては有名でも、駅前通などは必ずしも観光客が立ち寄るわけでなく、
中心街にあった病院が移転するにあたり、中心市街地の空洞化を止めるべく、
跡地利用をということで有志が立ち上がったといったストーリー。
補助金の申請から交付までの事実経過の記述は、補助金業務に携わることも
ある者にとっては困惑する思いもありますが、
補助金もあるとはいえ、出資(自己資金)もしっかりと集め、
「道の駅」をつくろうとしたわけではないといった、目的とその目的のための
設計ということがメンバー間に共有されています。
なぜ、フラノマルシェに行こうと思ったかというと、
読んでもよくわからなかったから。
文章がということではなく、
まちづくりで他の地域でも取り組んでいるのと何が違うのかということが。
夏休み期間中の日曜日、駐車場に車が列をなすほど、賑わっていました。
有名となった棒餃子の「なまら棒」を片手に、ぶらぶらしました。
といっても、ぶらぶらするほどの広さでもないですが、
駅前市街地全体に客がながれるようにという考え方のようです。
「説明されなければわからないという人には、説明してもわかってもらえない」
ここ数年で聞いた言葉で、最もシニカルで印象に残っている言葉ですが、
フラノマルシェに行った感想は、
読んでも理解できない者は、見ても理解できない、というもの。
大勢の人が集まって、時間を過ごしているという事実を知ることが
できただけでした。
著作の中の一節、
「まちづくりの新たなチャレンジに対して全員が賛成するなどということは
ありえない。はじめから賛成派が多いということは、そのアイデアが
いかに凡庸であるかという証でもある。」
ひとりよがりにならない程度に、そのアイデアへの自信がうかがえます。
(スタッフH)
画像は、浦河町のショッピングセンターMIO内。
先日、地方競馬の映像を観戦できるスペースがリニューアルし、
土日に行われる中央競馬の映像も観戦できるようになり、賑わいが期待されます。
この日もMIO内にあるラーメン屋なども、客が目立ったような気が。
ショッピングセンター内にはまだ空きスペースが目立ちますが。